最近、東京の上空を飛行船が飛んでいるのを見かけます。愛知万博の宣伝らしく。
地上からは、何が書いてあるのかまったく見えないので、宣伝効果としてはどうかと思いますが、私は飛行船は好きなので、見かけると飽きずに眺めてしまいますね。しかもこれは、由緒正しいツェッペリン社の飛行船です。
ツェッペリンといえば、自動車用ギヤボックスのメーカーにZF社というのがありますが、これは”ツェッペリン・ファウンデーション”の略で、そもそもは飛行船用のギヤボックスを作っていたんですね。
プロペラの効率は、”前進速度÷プロペラ回転速度×プロペラ直径”で求められるので、前進速度が遅い飛行船では、大きなプロペラをゆっくり回さなければ効率が悪く、ギヤボックスのような減速機が必須になります。当時の技術では、航空エンジンの大出力に耐えうる、軽量なギヤボックスの制作は大変だったであろうと想像できます。
BMWも、そもそもは航空機エンジンメーカーで、あのエンブレムはプロペラを表していることは、よく知られていますね。そして、(私の)BMW 1erは、ZF社製6速ギヤボックスを積んでいます。
飛行機械の黎明期、空を飛ぶことが冒険だった時代の技術が、自分のクルマにも受け継がれている、と想像するのは愉しいことではないでしょうか。
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