人間はミスをするものだし、不測の事態は起こるものです。それを責めたり悔やんだりしても物事は解決せず、重要なのは、そこからいかにリカバリするかということで。
最も救いようのない失態は、責任感の欠如によって、リカバリするチャンスがあったのに、それを失った場合です。
なんの話かというと、前回のF1 USAグランプリです。なんとも酷いことになってしまいました。
こちらのサイトに、詳しい経過があります。
もちろん、原因の発端はミシュランであり、彼らの肩を持つつもりはありませんが、レースが台無しになった直接の責任はFIAにあると、私は思います。
F1は、スポーツというよりはショウであり、FIAは、ファンにレースを見せて楽しませる責任があります。そのために、ファンはサーキットに足を運び、高いお金を払っているのだし、夜遅くまで起きてテレビを見ているのです。
なのに、”今回のことはミシュランの失態です。レースが台無しになろうがなんだろうが、ミシュランが悪いんですから、我々の知ったことではありません。”という態度は、そういう責任感とか、ホスピタリティが欠如しているということで、そんなんじゃダメです。ダメのダメダメです。
ルールやマニュアル通りに運営できているうちは、エライ人はべつに要らないんですよ。それにあてはまらない不測の事態で、エライ人の真価が発揮されるわけです。FIAのエライ人には、それがわからんのです。
今回の件は、ファンも含めて全員が敗者です。まんまと優勝したフェラーリですら、長い目で見れば敗者だと思います。最大の敗者はF1そのものでしょうけど。まったくやるせない気分です。
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