最近、サラリーマン増税の話題が熱いわけですが、政府税調の委員が、専業主婦を侮辱する発言をした、ということが話題になっているようです。「パラサイト・ワイフ」とは、これまたキャッチーな言葉ですな。
このニュースのソースと思われる議事録が、これです。これを見る限りでは、ある委員の「専業主婦の家庭の方が、トータルとして子供の数が多いはずだから、そういう家庭を大事にする税制は必要」という発言に対して、「そんなことは無くて、仕事も子育てもしないパラサイト・ワイフが多い」という、今回問題になった発言があったようです。
これについて、怒りの声はあちこちから上がっているわけですが、私としては、この議論のベースとなるべき、裏づけのデータがまったく提示されていないことに驚きます。
他の意見(同じ人かもしれないけど)で、「これから男女共同参画社会になってくるんだから、税制も個人単位で行くべき」というのがありますが、これについても、「男女共同参画社会になってくる」ことを説明するデータは出てません。この人は「女性は乳幼児を保育園に預けてでも働くのが正しい姿」だと思っているのでしょうけど、個人的な意見はともかくとして、さも規定の事実のように語っているのが不思議です。
税制を改革するってのは、大変な影響力があるわけですから、あらゆるデータを慎重に分析した上で、行われているのだと思っていました。でもここで行われているのは、データのない個人的な印象だけの議論です。こんなんで増税されたらタマラナイ。もはやサラリーマンも行動すべきであって、ネットを使って何かできないかなぁと思いますね。
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