QED 式の密室 | |
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ディアスポラはヘビーな作品で、読むのに1週間ほどかかったので、次は軽い本を、と思って手に取ったのがこれです。
実際、薄いので、一日で(行き帰りの電車の中だけで)読み終えてしまったのですが、内容はなかなか歯ごたえがありました。
”陰陽師の末裔”の殺人事件ということで、安部清明とか式神とか、オカルト用語が飛び交い、このままオカルトで行くのか、と思わせるのですが、最後は「歴史の謎解き」的な内容になります。
肝心の殺人事件はオマケみたいなもので、この「歴史の謎解き」部分が、この本の本題ですね。安部清明の伝説は本当なのか。式神は実在したのか。たたら場を追われた人々と「鬼」との関係とは…
これにあることが、すべて本当とは思わないけれど、筋道は通っていて、非常に興味深いです。平安時代の歴史といえば、学校で習ったことくらいしか知らないのですが、それはもっぱら”時の権力者から見た歴史”であり、その裏側には別の歴史があるのかもしれません。関連書を読んでみようという気になりました。
陰陽師も結局、鬼になってしまったという説があります。
宮廷内での地位低下と共に陰陽師は排除され、
追われる身になってしまったと言うんですね。
投稿情報: fukasawa | 2005年11 月 9日 (水) 04:25
陰陽師と”鬼”の関係については、この本でも語られていますね。
fukasawaさんには馴染みの世界なのかもしれないが、私には新鮮で。
投稿情報: トヲル | 2005年11 月10日 (木) 10:44