開発プロジェクトには、スケジュール管理が必要なわけですが、『スケジュール管理の管理』 は気の滅入る仕事であって、本質的に”うまくできない”事柄ではないか、とすら思えます。
細かくやろうと思えば、いくらでもやれます。でも、ソフトウエア開発のスケジュールなんて、細部はいくらでも伸び縮みするし、順番が入れ替わったり、突発的に何か入ったりするので、細かすぎても意味は無く、むしろ見づらくて全体が掴めないという弊害が出るわけです。かといって、大雑把過ぎてもダメだし。
要は、全体として順調なのか、ヤバイのはどのあたりなのか、ということが把握できれば、それでいいと思うのですが。そういう用途には、ガントチャートは実は向いてないのでは、とも思えます。
先日、面白い株価のチャートを見つけました。リンク先に説明がありますが、日経225銘柄の株価を、2次元にマップして、株価の上昇・下落を色であらわしています。これのミソは、業種ごとにエリア分けされていることと、箱の大きさが各社の時価総額を表していることです。そのおかげで、「この業種が今後よさそう」という傾向が(なんとなく)掴めるというわけでしょう。人間のパターン認識力は偉大ですから。
で、これをスケジュール管理に応用できないかと、思ったわけですよ。分野ごとに開発アイテムをマップして、箱の大きさで開発規模を表します。開発の進み具合で色分けします。うまくやれば、「この辺がヤバイな」ということが、一目でわかるチャートになるでしょう。
問題は、いろいろありますね。リソースとの関連付けをどうするかとか、作業順番はわからないとか。あと、一番重要ですが、こういうのをどうやって簡単に作るかとか。 たぶん、ガントチャートに何かの属性を付けて書けば、こういうチャートを生成してくれる、というのが良いんでしょうけど。
これいいですね!株価見るのにw
リアルタイムだったらもっといいのに。
投稿情報: たっしー | 2006年2 月18日 (土) 12:32
20分遅れの5分間隔、ですから、セミリアルタイムではあると思うんですが、デイトレードには、そんなじゃダメなんでしょうね…
投稿情報: トヲル | 2006年2 月18日 (土) 20:31
ガントチャートは直線的なので
単純なウォータフローのモデルにはいいでしょうが
複数チームが有機的に結びついた開発には
向かないというのは激しく同意
もう少しマシなツールがあった気がしますが、名前を忘れました
マイルストーンが○で表されて
各○から次の○へのパスが複数あり、多重度とコストがパスに書かれるものが・・・。
投稿情報: fukasawa | 2006年2 月19日 (日) 02:46
”複数チームが有機的に結びついた開発”ってのが、そもそも間違いの元なのかも。複雑さがある閾値を超えたら、ある種、グラフ理論の世界になるんではと。これについては、また今度書こう。
投稿情報: トヲル | 2006年2 月21日 (火) 01:35