多摩六都科学館に行ってきました。前から行ってみたかったんですよね。
お台場の日本科学未来館みたいなものですが、お金のかけ方は段違いであり、もちろんこっちのほうがしょぼいです。あちらは国立で、こちらは市立?(6つの市が合同で作ったらしい)ですからね。それにしても、スペースシャトルの模型の、あまりにハリボテ然としたチープさにはガッカリ。
展示内容も、いまいちですかね。低年齢向けなのはいいとしても、 なんというか、自然界の不思議さとか、科学の面白さを、子供たちに感じ取らせる工夫に欠けている気がします。
例えば、単に「鳥類は恐竜から進化しました」と事実だけ言われても、「ふーん」で終わりでしょう。それよりも、どんな根拠からそう考えられているのか、という説明を工夫すれば、より興味を惹くだろうし、科学的なセンスを養うことにもなるんじゃないでしょうか。口で言うほど、簡単ではないんでしょうけど。
プラネタリウムは、せっかくここまで来たから見るか、くらいで、あまり期待していませんでした。機材は五藤光学のヘリオス で、最新鋭というほとではないので、日本科学未来館で見た”メガスター2”には遠く及ばないだろうしな、と。
でも、素晴らしかったんですよ、これは! プラネタリウムは機材じゃなくて、コンテンツなのだなぁと、目からうろこが落ちました。
まず前半は、オペレーターがその場でプラネタリウムを操作しながら、解説する形式で、懐かしい感じがします。用意されたプログラムを自動で流すだけのところも多いですから。”東京の今日の夜空”を、夕方から朝まで、時間の流れに沿って解説するもので、とても分かりやすいし、女性のオペレーターさんのしゃべりがなかなか楽しいですね。
後半は、ビデオとプラネタリウムの複合コンテンツで、これが、実に良かったんですよ。「きっとどこかで生きている ~太陽系に生命を探せ~」というタイトルで、あらすじはこちらを見てください。(もうすぐ内容が変わってしまいそうですが)
昨年は、惑星探査の当たり年で、画期的なことがいろいろあったのですが、その最新のトピックを取り入れつつも、子供向けに分かりやすく、ロジカルに構成されていて、かつ、『宇宙のロマン』(今や忘れられつつありますが)を感じさせる内容になっています。
人物が出てくるパートは、アニメというよりは「声つきの紙芝居」ですが、不思議とチープな感じはしないですね。ちゃんと作ってるじゃん、と思います。そしてこれ、多摩六都科学館の、オリジナルプログラムみたいです。いや、見直しましたよ。
そんなわけで、このプラネタリウムはお勧めです。うちもまた行こっと。
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