久しぶりに、DTM(デスクトップミュージック)をやってみようかと。 その昔、パソコン通信の全盛時代、ニフティサーブのMIDIフォーラムに、つたないオリジナル曲をアップしたりしてたものです。十数年前ですね。その後も、ちょこちょこいじってはいましたが、手足のように使い込んだDTMソフトといえば、”レコンポーザ98”が最後です。PC98用のDOS版ですが。
当時は、ローランドのDTM音源と呼ばれる周辺機器があって、それ専用の曲を作るのが主流でした。もちろん、プロの機材とは雲泥の差があり、プロっぽいクオリティの曲を作ろうと思えば、100万円単位の投資が必要でしたね。
しかし10年ほど前、Cubaseという革新的なソフトによって、時代が変わりました。音源(シンセサイザー)をPC内でソフトウエア的に動作させ、さらに録音・ミキシング・エフェクト処理もPC内で完結させる、総合音楽製作ツール(DAWソフト)の登場です。その後のPCの性能向上により、多数のシンセサイザーやエフェクタやオーディオトラックを操る、プロ並の環境が、PCとソフトさえあれば実現できるようになりました
で、ここから本題なんですが、昨日、YAMAHA KX49というのを買ったのです。3月に発売されたばかりの”コントロールキーボード”で、これ自体には音源が無く、PCとUSBで接続して、PC側のソフト音源を鳴らすことに特化しています。 特徴は、Cubase AI4という高機能なDAWソフトと、多くのソフト音源が付属していて、これとPCだけで本格的な音楽製作ができるパッケージでありながら、3万円台の低価格であることです。 DTMをまた始めたいと思って、ソフトと小型のキーボードを探していた自分にとっては、うってつけのモノでした。 それにしても、すごい世の中になったものです・・・
このシリーズは3種類あって、違いは鍵盤の数であり、僕は中間の49鍵のを買いました。25鍵だと両手で弾けないし、61鍵だと机の上に載らないので、ちょうどいいサイズだと思えます。重さも3キロなので、取り回しが楽です。ただ、質感はあまり高くないですね。MOTIFみたいなデザインだとカッコよかったのだが・・・安いので文句は言えません。キーボードのタッチは、まぁ普通です。
内容物はシンプルで、取説が妙に薄っぺらいのが不安感があります。 ACアダプタが付属していますが、USBでつなぐ場合にはバスパワーで動作するのが嬉しいところ。
セットアップは、特に迷うところはありませんでした。 音楽ソフトでは、普通のサウンドドライバではレーテンシ(遅延)が大きくてダメなので、レーテンシの少ないASIOドライバというものを入れる必要があります。 僕のPCのサウンドデバイスは、マザーボードに内蔵されている SoundMAXというものですが、自動的に"ASIO DirectX Full Duplex Driver" なるものがインストールされました。
ただ、実際に音を鳴らしてみると、レーテンシがかなり気になるのですね。鍵盤を押してから音が出るのに、ワンテンポ遅れるということです。設定を見ると、レーテンシが40msec程度になっていました。 ”デバイス設定 > VSTオーディオシステム > コントロールパネル” でBuffer Sizeを512にしたら、11.6msecまで詰めることができましたが、これ以下には設定できないようです。 そこで、フリーの汎用ASIOドライバである ASIO4ALL を入れてみたところ、Buffer Sizeを320に設定して、7.9msecまで詰められました。これ以下にもできますが、処理が追いつかないことがあるようなので、しばらくこれで使ってみます。レーテンシは、ほぼ気にならなくなりました。
本来は、専用ASIOドライバのある、音楽用のサウンドボードを使うのがよいのですが、いずれそのうちということで。とりあえず内蔵サウンドでも普通に使えることがわかりました。
今回はここまでで、次回は基本操作を覚えるまでの苦闘について書こうと思います KX48の付属ソフトについて書きます。
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