何で見たのか忘れたのだけれど、自衛隊の戦闘機パイロットの人の言葉で、印象に残っているものがある。たしか、
「自宅で電灯のスイッチを入れるような時でも、自分はミスをしないように心がけている。もし間違って別の場所の電灯を点けたりした時は、『このミスがもし戦闘中だったらどうか』と反省する。些細なミスであっても、戦闘中ではそれが原因で負けるかもしれないし、そうなれば国防の任務を果たすことが出来ず、血税の塊である機体も失うことになるから。」
というような話だったかと。F15などの現代戦闘機は、ドッグファイトの最中でも激しくスイッチ操作をするわけで、押し間違いは致命的だったりすることもあるのだろう。
自分が死ぬかもしれないときに”納税者に申し訳ない”という思いが去来するだろうか、という疑念は別として、すごいプロ意識だなぁと感心してしまった。
私はといえば、今日は買ってきた本棚を組み立てていた。こんなもんは楽勝!と、愛用のボッシュの電動ドライバーを片手に、鼻歌交じりで組み立てたのだが、組み終わって、棚板を置きながら本を入れ始めたら、オヤ、なんか変だ…と。
この本棚は、側板だけでなく、中央にも縦に仕切りがあるのだが、棚板を置いてみると、両サイドよりも真ん中が微妙に下がっている。穴の位置がズレたかと思って、何度も数えなおしたけれど間違っていない…
もしや、この中央の仕切り板の組付けを間違っているんでは?と気づいて、分解してみたら、アタリだった。仕切り板は上下に分かれていて、同じ部品だと思ったら、実は”上用”と”下用”で別部品だったようで、同じ長さのくせに、棚板のための穴の位置だけが微妙に(かなーり微妙に)違うのだ。まぎらわしいってばよ!!
ソフトウェアの開発をしていると、ありえないようなミスが、最悪のタイミングで見つかってしまうのは良くあることだけど、振り返ってみると「あのときあれを確認していれば…」という反省点は必ずある。あるのだが、今回の本棚については、どう考えてもそもそもの設計が悪いように思える。普通、ああいうものは共通部品であるべきで、そうしないセンスを疑う、と。
そんなわけで、戦闘機パイロットにはなれそうにない私であった。(ヱンヂニヤならいいのか?)
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