トヲル@帰省中です。毎年、このあたりの時期はプロジェクトの谷間なので、帰省するのが定例になっています。
基本的にヒマなんで、父親が持っていた「間違いだらけのクルマ選び・05年冬版」を、隅々まで読みました。徳大寺さんの文章は、そこはかとないユーモアと、下品ではない毒があって好きなんですが、今回は見出しから全開です。前からこんなでしたっけ?
「どこを探してもこれを選ぶ理由がない」(ランサー)
「このクラスのライヴァルすべてに負けている」(アベンシス)
「縦のものを横にしてダメなものがよりダメに」(エディックス)
「ダメグルマのマネグルマ。論評する気も萎える」(ウイッシュ)
父も言ってたけれど、徳大寺さんは「そのクルマは欧州に持って行って通用するか」という視点での評価なんですね。しょせん日本国内で使うんだから、欧州基準に意味は無い、という意見もありますが、欧州に優れたクルマが多いのは事実で、それらと同条件で並べて恥ずかしくないクルマを日本メーカーに作って欲しい、という気持ちはわかります。
徳大寺さんが最も高評価しているのは、新型ゴルフです。マツダのアクセラを高く評価する評論家は多いですが、徳大寺さんは「ゴルフとは比べ物にならない」と切り捨てています。そんな徳大寺さんも、BMW 1erの走りとクオリティをすごく褒めてくれていて、「冷静に使い勝手を求めてゴルフを選ぶか、運転の楽しさを求めて1シリーズにするか、うれしい悩みだ」とあります。いいこと言うね!と単純に喜ぶ私でした。
帰省中でしたのですね。
「もう、徳大寺さんったら〜」って感じですけど。
車に限りませんけど、評価の基軸は評価する側にあって、それを見る側には無いって言うところがみそ。
工学系の僕にとっては、最初に評価軸を記述しておけよっていう感じなんですけどね(笑
お父上は、その人の論評を長いことご覧になっているから、説明できるわけで、そうじゃないふつうの人とか若人は、どうなのよ? 真に受けちゃったりするから、耳年増みたいになったり・・・ぶつぶつ
「間違いだらけのクルマ選び」も毎回毎回3年分位読んで、それから車を撰ぶと良いのかも知れませんね。
#あ〜皮肉を書きたい(笑
車はその人の生活サイクルに密接だから、やっぱ乗ってみないとわからない。
投稿情報: sunpx | 2005年3 月15日 (火) 23:49
徳大寺さんと僕は同じ世代です。
彼はレーサーから評論家に転身、僕はT車一辺倒で40年
車の評価軸は自ずから違いますよね。
でも、日本国内で一番安全で、それこそ車のことを忘れて
単なる移動手段として利用する家庭用品だとして見るならば
、何が受け入れられるか、結果が証明していますよね。
そのために僕達は一生懸命ユーザーの声をメーカにフィードバックしてきました。
アメリカではすでに、そしてヨーロッパでも次第に、日本の車作りの考え方が受け入れられようとしているのを、今度のフランス旅行で感じました。
勿論、車をスポーツグッズ或いはホビーの対象として考えている人達には違った評価軸があるのは理解します。
投稿情報: たけこぷたー | 2005年3 月17日 (木) 20:03
おちゃらけた書き方をしたので、無礼なことをいたしました。お詫びいたします。
僕が思うのは、どういう評価軸で評価したのかと言うのを明らかにして欲しいと言うことです。それを参考にしたいというエンドユーザがいて、そのユーザに向けての情報発信と言うことになりますから、評価している側にも想定しているユーザ像というのがあると思います。そういったユーザ像を明らかにしていない評論が多いと感じています。
作る側も購入する〔して欲しい〕ユーザ像を意識して作られているわけですから、そういった作る側のユーザ像を意識しない評論というのは、的外れなわけですが、それが一人歩きしてしまうことがあるのは、とても残念だと思います。
T車に関しては、いろいろなことがあったので、もう二度と手にすることは無いと思いますが、日本車が、国産車ではない地域でどう戦うかと言う術を心得ているのは良くわかります。他のメーカはこの辺りをこれから学ぶのでしょう。
フランスは訪ねたことが無いので良くわかりませんが、Buy Frenchみたいな意識と言うのはあるのでしょうか?私が出合ったことのあるフランス人がたまたまそうだったのかもしれませんが、自国の文化に対するプライドが高く、「そう簡単には迎合しないよ」という態度の人が多かったので。
投稿情報: sunpx | 2005年3 月17日 (木) 21:56
Buy French っていう意識は確かにあるようですね。 それが特に国のイメージを象徴するような分野においては。
ファッションの世界然り、グルメ(もA級に限るが)の世界も然り、交通機関においてもそれは歴然としていることを感じます。 飛行機も、列車も、自動車も・・・・
パリの街を歩いていると、見かける車はルノー,プジョー,シトロエンばかり、ヨーロッパ他国の車も少なく感じます。 この風景はロンドンやドイツのアウトバーンでのその国の車比率とは明らかに違います。
ちなみに約10年前スイスの国道を走ったとき、(制限速度は100km/h!)われわれのバスを追い越して行った台数を数えると、日本車の比率は約15%!ありました。
ドイツ車は50% フランス車は20% アメ車は1%でした。 中にはフォードみたいな国籍不明車もありましたが・・・
現在ではどんな比率になっているでしょうか?
投稿情報: たけこぷたー | 2005年3 月18日 (金) 11:45