いつの日か、子は親を乗り越えていくものだなぁ、と詠嘆しているのは、今日、リリカとはじめてトランプの神経衰弱をやって、完敗したからです。
しかし、リリカよ、これでいい気になるな。なにしろ、パパは今まで、神経衰弱で一度も勝ったことが無いのだから。
僕は、記憶力は悪くはないと思うんですが、神経衰弱に必要なのは、空間記憶力でしょうか? そいうのは苦手みたいで。方向音痴だし。
古代ギリシアで、「記憶術」がもてはやされた時代がありました。当時は書物が高価だったし、原稿を見ないで演説することが重要なスキルだったので、記憶術が実用的だったんですね。
ギリシア式の記憶術の主なテクニックは、記憶するものを場所に割り当てることです。頭の中に仮想の建物を作って、玄関のノブには”ある言葉”、居間のクロゼットの一番上の引き出しにはまた”ある言葉”、というように、結びつけていくようです。
僕も、これを試してみたことがありますが、まったく駄目ですね。いま思えば、神経衰弱が苦手な時点で、試すのは無駄だったような。
今や、記憶術の必要性は薄れる一方でしょう。昔は、文献をたくさん記憶していて、必要なときに必要な情報がすぐに出せるというだけで、重用されて学者にさえなれたりしたようですが、今はたいていのことは、ネットで検索すれば一発です。
会議中に、話題になってることをその場ですばやく検索して、知ったかぶりすることもありますよね。
でも、それは「知ったかぶり」とは違うでしょう。検索結果を読んだ瞬間に知ったわけですから。知識を脳から取り出したか、ネットから取り出したかに、本質的な違いは無いはずです。
以上、神経衰弱で負けたことについての、負け惜しみでした。
そうだ、ここはネットの英知を結集して、神経衰弱の勝ち方について調べてみよう。
「神経衰弱・コツ」でググってみたところ、こちらのサイトによると、
「自分の開けたカードと他人の開けたカードをよく見て記憶することが勝つコツです。」
まぁそうですが…
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