先週、キル・ビル Vol.1 を観て、面白かったので、Vol.2 を借りてきて、いま観終わったところです。
本来一本の作品のつもりだったのが、長くなりすぎたので分割した、ということなのですが、そのわりには、Vol.1とVol.2 のテイストはまったく違います。
Vol.1は、とにかく撮りたいシーンをひたすら撮って繋げました、という映画で、マンガチックな派手な演出とアクションシーンが満載でした。
一方で、Vol.2は、登場人物の内面やストーリーをじっくり描いています。
私は正直、 Vol.1のほうが遥かに好きですね。ヤクザの女親分役のルーシー・リューが、黒ずくめの男たちを引き連れて歩くシーンとか、雪の日本庭園での決闘とか、単純にカッコよいシーンが印象に残っているので。
音楽も、なんだかシーンからズレた、妙な曲を使ってるなと思っていたら、肝心なシーンでは、ばっちりはまってゾクゾクさせてくれたりして、そういう絶妙なバランスが、さすが鬼才と言われるだけあると。
一方で、Vol.2のストーリーは良くできてると思うのですが、Vol.1のようなインパクトが無いし、なにしろ冗長ですね。2本に分けたために、無理やりシーンを引き伸ばしている感があります。当初の予定通り、一本にまとめてた方が良かったんじゃないかな。
水準以上の良い作品だとは思います。ただ、Vol.1 が特に好きだったので、ちょっと期待が外れて残念だったな、というところですね。
タランティーノの使う音楽は結構ズレたものがありますね。
たまらない微妙さがあって、パルプフィクションのオープニングなんかもう
ズレ過ぎてバッチリ合ってるから不思議です。
投稿情報: fukasawa | 2005年5 月19日 (木) 02:24
タランティーノは、他にはジャッキーブラウンくらいしか見てないのですが、パルプフィクションも見るべしですな。
投稿情報: トヲル | 2005年5 月20日 (金) 00:50