チビがプラネタリウムに行きたいというので、どうせならと、お台場の”日本科学未来館”に行ってきました。ここの”メガスター2”という機材は、世界最大の500万個の星を投影でき(ギネスブックにも登録)、天の川を「星の集合」として表現できるのがウリなのだそうです。
で、感想はというと、悪くは無いんだけど、「息を飲むほどの美しさ」というほどでは無かったのでした。期待が大きすぎたのかもしれません。あのときの星空の、何分の一かでも再現してくれることを期待していたのですが。
M1(大学院の1年生)の夏休み、研究テーマである海中ロボットの実験のために、僕は観測船に乗って外洋を航海していました。
「今日は星がスゲーよ。来てみな!」と言われて、船室から這い出して甲板に出るとと、あたりは暗闇。昨夜までは、甲板は終夜照明されていたのですが、実験が完了したせいか、照明が初めて落ちているのに気づきました。
暗さに目を慣らしつつ、ハシゴを登ってブリッジの屋根に上がり、空をふり仰いだ時、僕はまさに息を飲んで、ただ圧倒されていました。信じられない数の星が、手が届くほどの距離にあるように見えました
天の川が、液体をこぼしたかのように、くっきりと空を横切っていました。一方の水平線から反対側の水平線まで、全天のスクリーンに描かれた”銀河の横顔”でした。
後で聞いたのですが、外洋で見る星というのは、独特なものがあるそうです。陸上のチリが無いために、空気が澄んでいて、さらに周囲に光源も無いですから。
また、天の川は8月くらいに最も明るく見えるそうで、僕は考えられる最高の条件で、天の川を見たと言えます。
たぶんそのとき、たっぷり2時間くらいは、星を見続けていたと思います。ブリッジの屋根に寝転んでいると、視界のほとんどを星空が占め、船の揺れとあいまって、宇宙空間を漂っているようでした。
メガスター2は、現時点での最高の技術で、星空や天の川を再現してくれるわけですが、やはりアレとは全然違う、と思ってしまいます。何が違うんでしょうか。スクリーン上で目の焦点が合ってしまうので、奥行きが感じられないせいでしょうか。光の質(スペクトル?)にも影響されるのでしょうか。
思い出は美化されるものですが、あのときの感動は今でも思い出せるので、やはりこんなものじゃ無かったハズ、と思えます。なんとかもう一度、あんな星空を見たいものです。妻とリリカにも見せてやりたいしね。
じゃあもうまた例のカプセル持って航海に乗り出すしかないっすね。
ついでに今度はノイズフィルタも・・・。
投稿情報: fukasawa | 2005年6 月27日 (月) 03:48
わ〜い、楽しみに待ってま〜す♪
おばあさんになる前に連れて行ってね!
例のカプセルって何???
私は豪華客船がいいなぁ。。。
投稿情報: ちあき♪ | 2005年6 月27日 (月) 08:34
そこにたどり着くまでに遭遇した波の大きさの話も書いてください。
投稿情報: たけこぷたー | 2005年6 月27日 (月) 16:40