スウィングガールズを観ました。これは、非常にズルイ作品ですね。
音楽モノの映画って、ラストの演奏会と、それに至るまでのドラマから構成されるわけですが、この作品で、ドラマの部分がとても素晴らしいかというと、そうでもない。普通に面白いって感じですかね。
でも、ラストの演奏会の、そのラストの曲目が”シング・シング・シング”ですから。
あらゆるスウィングのナンバーのなかで、最も盛り上がるであろう曲を持ってきているわけで、これで盛り上がらなきゃウソですぜ。
名曲の力を思いっきり借りているという点で、「ズルイ」と思うわけですが、観終わったときは「ズルイぞ!でも面白かった!」と大満足ではありました。
僕は、中・高の6年間ブラスバンドをやっていたので(トロンボーンとか指揮者とかしていた)、いろいろ懐かしいところはあります。音楽室での練習の雰囲気とか、ステージでの緊張感とか、当時の感情が一瞬プレイバックされたような。
経験者でないとわかりにくい部分も、あるように思います。特に1番トランペットの子がハイノートが出るようになるエピソードは、もうちょっと背景を説明するべきでは。
説明しますと、多くの金管楽器の音域は、通常は2オクターブ半であり、クラシックの曲などは、その音域内で演奏できます。
でもジャズでは、その音域より上の音を使うことがよくあり、これをハイノートといいます。ハイノートを安定して出すことは非常に難しく、何年やっても出来ない人も少なくありません。また、日によって調子が出たり出なかったりもします。
そういうことを知っていると、その”あることがキッカケでハイノートが出た”エピソードや、その後の伏線がより理解できるでしょう。
この作品は、出演者が吹き替えなしで演奏していることでも話題になりました。全員初心者で、3ヶ月間、合宿で特訓したそうです。
実際たいしたもので、3ヶ月の成果とは信じられないくらい。特に、例のエピソードの1番トランペットの子は、クリアな音で、ハイノートも綺麗に出ていて、たいていの高校ブラスバンド部の1番トランペットとしてやっていけるのでは。
僕は1番トロンボーンだったので、1番トロンボーン役の眼鏡っ子に注目していましたが、こちらは残念ながら、ハイノートは克服できなかったみたいですね。
でもそんなテクニックうんぬんよりも、演奏に勢いがあり、ちゃんとスウィングしている(ムーンライトセレナーデは怪しいが、あれは3連系の難曲なので仕方ない)のが素晴らしいところです。
これのメイキングをぜひ観たいのですが、レンタル版にはついてませんでした。ケチー! セル版を買うか…
ホント、久しぶりに観た後に、爽快ないい気持ち
になりました〜♪
トヲルは追体験も出来たので、もっと楽しかった
のではないかしら?
そうよね〜、合奏って本当に楽しいのよね〜!
っと実感しました。りりかも早く合奏の楽しさが
わかれば、お稽古楽しくできるんだけれど・・・
投稿情報: ちあき♪ | 2005年6 月 5日 (日) 16:21
この映画が公開された頃、フジテレビの深夜でメイキング番組やってましたよ。
彼女達が初めて楽器を持つ日から、クランクアップまで。
ドラムの子とか演技をするのも初めてなのに、あれもこれも初めてづくしの中で、出演者が成長していく様が面白かったです。
投稿情報: LINA | 2005年6 月 6日 (月) 13:45
テレビでメイキングやってたんですね。見たいなぁ。
この映画、たぶん出演者が練習でうまくなっていく過程で、時系列で撮ってると思いますね。最初のほうの下手っぷりは本物なので。
投稿情報: トヲル | 2005年6 月 7日 (火) 23:27