トリノ・オリンピックで、まだメダルを1個も取れていないことが、問題?になってるようですが、そもそも、日本が獲得するメダルの統計的な期待値が出るとすれば、何個くらいなんでしょうか。
メダルの総数が、ちょっと調べただけでは分からなかったのですが、競技数が84なので、その3倍の252個でいいのかな? 柔道みたいに、銅メダルが2人ってのがあると、もう少し増えるのかもしれませんが。
一方で、参加選手の総数は2633人で、日本の参加選手は112人です。ここから単純計算すれば、日本のメダル期待値は、10個程度となります。もちろん、複数人で1競技とか、1人で複数競技とかを考慮する必要がありますけど、どの国も似たような条件のはずなので、オーダーとしてはそう間違ってないはず、と思います。
となると、いまだゼロ個という現状は、費用対効果からしても、残念感があるんでしょうね。メダルを獲ることだけが、オリンピックに出る目的では無いとはいえ。
ところで、これを調べるために、
JOCのサイトを見ていると
、種目あたりの競技数のバランスの悪さが気になりました。
「7種目・84競技」と言われるけど、"スキー種目"は38競技あ
るのに、"リュージュ種目"は3競技だけ。
スノボは"スキー種目"に含まれるのですが、リュージュとスケルトンは、似たようなシロモノ(仰向けか腹ばいかの違い?)に見えるのに、別個の種目になっています。どういう基準で分類しているんだろう…
とはいえ、世の中には、こういうアンバランスさはよく見られます。いわゆるパレートの法則とかですね。右の図は、各種目の競技数をグラフにして、パレート図(風)にプロットしたものですが、なんかなし、パレート分布になってます。だからどうした、ですが。
そういえば、昨日、子供のために動物図鑑を借りてきたのですが、これを見ていて、やはりアンバランスさに気づきました。
哺乳類の分類について書いてあるのですが、それによると、"ネコ目"というグループには、ネコだけでなく、イヌ、クマ、イタチ、ハイエナ、さらにはアザラシやセイウチなども含んでいます。ものすごい広範囲ですよね。
一方で、"ヒヨケザル目"は、"フィリピンヒヨケザル"と"マレーヒヨケザル"の2種類しかいないんですよ。それなのに、"ネコ目"などと同格の、独立した"目"です。
こういうアンバランスさは、自然の摂理ではあるのでしょう。種類が多い"目"は、遺伝形質的に、今の自然環境に対して有利であり、さまざまな形態に進化・適応することができたということでしょう。
一方で、種類が少ない"目"は、何かの不利があり、昔はもっと栄えていたかもしれないけれど、だんだん衰えて、今では限定された条件で、細々と生きていくしか無くなったのでしょう。その結果として、パレート分布的になるのでしょう。
そういえばうちの会社も、一つの「課」で100人近いところもあれば、一つの「本部」で5人(うち部長が3人)というところもありますが、これが自然の摂理かどうかは不明です。
> それによると、"ネコ目"というグループには、ネコだけでなく、イヌ、クマ、イタチ、ハイエナ、さらにはアザラシやセイウチなども含んでいます。ものすごい広範囲ですよね。
ネコ目は、昔は「食肉目」だったそうです。
肉食の獣をグルーピングしたんだとすると
増えるのは仕方がないです。
でも「紛らわしいから」という理由で「ネコ目」に変更され
余計紛らわしくなったのが今の形らしいです。
というのをこの間トリビアでやってました。
投稿情報: fukasawa | 2006年2 月26日 (日) 17:12
>>余計紛らわしくなったのが今の形らしいです。
wikipediaにも、そういう話が載ってます。
>>以上のように、この分類名の改定は、分類学の根本理念に対して十分に配慮した上でのものでは必ずしもなく、実際、平易化という所期の目的に部分的にはむしろ逆行する結果を導いていることから、学界内でも現在なお議論が多く、現状では、旧来の漢名をそのまま用いたり、新しいカナ名と併記したりする例も多い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%93%BA%E4%B9%B3%E7%B6%B1
投稿情報: トヲル | 2006年2 月26日 (日) 20:59