僕はクルマの運転が本当に好きで、ただそのへんに買い物に行くだけでも、運転することはレクレーションであり、気分転換になっています。僕らの年代って、そういうクルマ好きは多いと思うのですが、最近の若いもんには、減っているんじゃないでしょうか。
原因の一つには、安くて実用的で、それでいて運転して楽しいような車が、最近は少ないこともあるのでしょう。若いもんに、「ミニバンなんかに乗るな!もっと楽しいクルマに乗るべき!」と訴えるわけですが、「じゃあどんなクルマがいいんです?」と聞かれて、思いつくものは数車種しか無いですね。
スイフトスポーツは、そんなクルマの筆頭で、「こいつを買え!」と無理強いしたりするわけですが、でも実は乗ったことがなく、今日、思い立って試乗してきました。
試乗したのは、黄色の5MT車です。まず走り出して、乗り心地が良いのに気付きました。うちのクルマ(BMW 116i)よりもいいなー。もっとサスを固めているんだと思ってましたが、しなやかな感じです。ダンパーはモンローだそうで。
エンジン音は、けっこう室内に入ってきますが、そういう演出でもあるのでしょう。4000回転くらいから、乾いたレーシーなサウンドになります。いいんじゃないでしょうか。
うちのクルマと同じ排気量で、こっちのほうが車体が軽いですから、さすがにパワフル。回転の滑らかさや吹け上がりのシャープさは、うちのが上で、スイフトはガサツさがありますが、普通はこんなもんでしょう。鍛造ピストンとか、ピストンクーリングジェット(ピストンの裏をオイルジェットで冷やす)とか、バイクみたいなチューニングがされているようです。
営業さんに案内されたのは、奇しくも、私にとっての「いつもの山坂道」でした。営業さんいわく、「ハンドリングがいいんですよ。FFとは思えないくらいで、BMWにも負けません。コーナーでアクセル踏んでもグイグイ曲がりますから!」ということなんで、そうですか、と踏んでみたら、あっさりアンダー出ました。「どう見てもFFです。本当にありがとうございました。」という感じでしたが。
でも、今日は路面がウエットだったので、ドライだとまた違うのでしょう。確かにハンドリングはクイックで、切った分だけスッと曲がるし、ロールはけっこうするものの、フワフワした不安感はありません。十分、軽快でスポーティーです。
やっぱ、車体が軽いというのは、とてもいいことだな、と改めて思いました。試乗を終えて、自分のクルマに乗ると、しばらくは、加速もハンドリングも重く感じられてしまいましたよ。
お値段は156万円。これで、アルミもオートエアコンも付いてます。楽しいし、5ドアだから実用的だし、乗り心地がいいので遠出も出来ます。素晴らしいです。一番の欠点は、フロントグリルに燦然と輝く”S”のマークかもしれない…
と、そんなわけで、思ったとおりの佳い車でした。これからも、ミニバンを買おうとする人を見かけたら、「ミニバンなんかに乗るな!スイフトスポーツとかに乗りなさい。」と言って、嫌がられることにします。
あんれー
たしかK野さんがバリバリ「ミニバン買うぜイャッフー!」みたいなことを言ってた気が。
投稿情報: fukasawa | 2006年5 月28日 (日) 22:50
K野氏は、ゲージに入れた愛犬と一緒に移動するので、大きめの積載スペースが必要なのだとか。
ハッチバックは取り回しも良くて使いやすいはずだけど、積載を考えると乗員は二人までなので、乗りたくても選択できない場合もあるでしょう。
投稿情報: 黒麦芽 | 2006年5 月29日 (月) 15:26
ミニバンって、純粋な用途で言えば、6~7人乗車が頻繁にある、という人のためのクルマなんですよね。あるいは、しょっちゅうオートキャンプに行くとか。
乗員が4、5人までであれば、セダンやコンパクトカーでいいわけだし、荷物が多いのであれば、ステーションワゴンや長めのハッチバックという選択肢もあるわけです。
もちろん、人それぞれですから、いろいろ事情があってミニバンに乗るのは、仕方がないでしょう。
でも、特に必然性無く、「広くてラクそうだし、大きいから立派だし」とミニバンにして、運転の楽しさを知らずに過ごしている人が、世の中には多いんじゃないかなぁ、と思うのでした。そういう人は、一度こういうクルマ↑に乗ってみて、それから考えてはどうか、と。
投稿情報: トヲル | 2006年5 月29日 (月) 17:27