ボンバルディア機の事故の話が連日報道されていますが、ひとごとでもなく、というのも奥さんの弟はパイロットで、まさにボンバルディアDHC8 に乗ってるのです。やっぱり心配です。
「全日空グループの乗員組合がボンバル機への不安訴える」というニュースがありましたが、無理も無いでしょう。ただ、記事に「ボンバルディア社は歴史が浅く」とありますけど、DHC8はそもそもはボンバルディアが買収したデハビランド・カナダが設計した機体で、デハビランドといえば名門ですよ?
複葉機の時代からやってますからね。高速機が得意で、第二次大戦では名機「モスキート」を作りました。”戦闘機よりも速い爆撃機”という、なんとも節操の無い代物です。ドイツ軍はたまらず「空気読め!」と言ったとか言わないとか。
問題のDHC8も、プロペラ機なのに時速700Km/h近い俊足を誇っていて、モスキートの伝統があるのかなと思っていたのですが。
しかし”デハビランド”という名前で有名なのは、残念ながら「事故」です。デハビランド社は”コメット”という、世界初のジェット旅客機を作ったのですが、立て続けに墜落してしまいました。原因は金属疲労による空中分解だったのですが、”与圧キャビンで高高度を毎日飛ぶ飛行機”というのが初めてのモノであり、応力集中による金属疲労についても当時はよくわかっていなかったので、仕方が無かったところもあります。
この話は、「計算では大丈夫だったはずなのに、未知の現象が発生して大事故に繋がった例」としてよく引き合いに出されて、同様のパターンである「リバティ船の低温脆性破壊」「カルマン渦によるタコマ橋の崩落」とあわせて「世界3大事故」と呼ばれたりします。不名誉な話で。。
ともあれ、テクノロジーというのはそうやって失敗から進歩していくものなので、ボンバルディアもこの失敗を糧にして欲しいですが、正直DHC8に乗りたいとは思わないかなぁ。
DHAが足りなかったのかも・・・・・・・・
お呼びでない こりゃまた失礼しました。
投稿情報: たけこぷたー | 2007年3 月16日 (金) 20:20
いや、べつに落ちは付けなくてもいいです…
投稿情報: トヲル | 2007年3 月17日 (土) 00:14