Windows7 のRC(リリース候補版)の公開が近いのですが、それに先立って一部に配布されたbuild 7100 を入手しました。
普段使いのマシンに入れる気にはならないので、予備機のLet's note W2に入れてみることにします。5年前の機種で、CPUはPentium M 1.1GHz、メモリは512MBであり、Windows 7 の最低動作条件を軽々と下回っています。ただ、先日HDDが壊れたのでSSD(トランセンドTS32GSSD25-M) に換装してあり、これがとても高速なので、Windows XPは快適に動作します。 Windows 7 はどうでしょうか。
インストール直後の状態でも、画面は普通に出て、それなりに動作していますが、当然ながら、多くのデバイスが使えない状態です。無線LANのドライバは、インテルのサイトから入手したVista用のを入れたら動作しました。 2915ABG用で普通に検索してもVista用はなぜか出なくて、”全オペレーティングシステム → 過去にリリースされたソフトウエア”で探すと出ます。直リンクはこちら。(変わりそうですが)
それ以外のデバイスはダメですね。まずグラフィックドライバは、Intel 855GM用のVista用ドライバが、Windows 7のベータ版では使えるそうなのですが、私の環境では"Code 43"のエラーになってしまいます。「このドライバには問題があることが報告されているので、起動をブロックしました。」とのこと。RC版からこうなったのかな?
確かに、このドライバはDirectX 7 でクラッシュする等いくつかの不具合はあったようです。それでも一応使えていたので、全く使えないよりはマシなのですが、使えないように蓋をしたとすると、残念な対応だと言えます。
同様に、ホットキー(Fnキー)のドライバも"Code 43"になってしまいました。VistaではXP用のドライバがそのまま動いていたので、一応動くはずと思えるのですが、これも蓋をされてしまったのでしょうか。 ホットキーが使えないと、液晶バックライトの輝度調整ができないのが困ります。電池を節約したいときに輝度を下げたいですから。なんとかならないかなぁ。
タッチパッドは、標準ドライバでも動くのですが、感度を最大にしても動きがノロいのです。また、タップによるクリックをなぜかオフにできないようで、誤操作が頻発してしまうので、あきらめてマウスを使うことにしました。
SDカードスロットも使えませんが、これはまぁ、どうせ使わないので良しとします。
と、何かと問題はあるのですが、それ以外は良好に動いています。メモリが512MBしか無いのが最大の懸念だったのですが、メモリ消費がXPとほとんど変わらないのに驚きました。アプリが動作していない状態でのTask Managerのスクリーンショットを張っておきますが、メモリは 250M~290Mしか消費していません。ベータ版よりも減ってるような? ブラウザでタブを8個くらい開いても、まだまだ余裕です。ただ、IE8はかなりメモリ食いのようなので、FireFox3を標準ブラウザにしています。
グラフィックは標準VGAドライバなのですが、案外大丈夫ですね。WindowsXPは標準VGAドライバではお話にならないのですが、Windows7のは多少のアクセラレーションが効いてるようで、Window移動やブラウザのスクロール等もそれほどストレスありません。とはいえ速くもないんで、視覚効果オプションは切ったほうがいいでしょう。当然ながら、Aeroは動きません。
パフォーマンスの評価をやってみると、総合スコアは「1点」でした。清々しいほどの低スコアです。一番低い項目のスコアになるので、グラフィックが足を引っ張っているわけです。
でも、ハードディスクのスコアは5.9と素晴らしく、さすがSSDですね。実際、普通にブラウズしたり、簡単なアプリを起動する程度であれば、動作はサクサクと言ってもいいほどで、ディスク性能が体感性能に与える影響はとても大きいと実感します。
僕はVistaもベータ版しか触ったことがないのですが、今風のWindowsもいいものですね。まずフォントがきれいです。コントロールパネルにCrearTypeの設定ウイザードがあり、いくつか表示を見せられて「これのうちどれが見やすいですか?」というのを4パターンくらいさせられるのですが、それで調整を終えると、文字がビックリするくらい綺麗になりました。液晶のサブピクセルの並びに応じて、パラメータ調整しているのでしょうね。この技術はスグレモノだ、といまさら感心しています。
その他、少し弄っただけでも「なるほどねー」と感心するところがいろいろあるので、しばらくこれで使ってみるつもりです。
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