荷物の旅は終わり、今、私の前にあります。
箱はかなりヨレヨレで、歴戦の後を物語っているようです。お疲れ様、と労をねぎらいつつも、もはや私の関心は中身に移っているのでした。
その中身ですが、Life Extension社のマルチビタミン・ミネラル錠、"Two Per Day" 120錠ボトルが4本と、Natural Factors社のコエンザイムQ10錠(50mg)の120錠ボトルが2本です。しめて、送料込みで134ドル。240日分に相当するので、一日あたり58円くらいですね。それぞれの値段は同じくらいなので、片方だけならば1日29円くらいとなります。
これを、たとえば日本のファンケルのマルチビタミン+マルチミネラルの場合と比べると、あちらは”1日分”が40円くらいなんで、大差ない感じですが、実は1日分の配合量がまったく違います。たとえばビタミンEは20倍、ビタミンB2は40倍、おおむね5倍〜数十倍という感じですね。(カルシウムは負けてますが)
ファンケルなどの日本の多くのマルチビタミン剤の配合量は、厚生省が出している”一日所要量”に基づいています。つまり、ビタミン欠乏症になるのを防ぐ、というコンセプトのものです。
一方で、私が買ったようなビタミン剤は、”人間は、欠乏症にならない分だけビタミンを取れば済むわけではなく、もっとたくさん取ると、より体調が良くなったり、老化作用を抑制できたりするかもしれない”という考え方に基づいています。 一応、”これ以上取ると害がある”と言われている量よりは抑えられていますが。
はたしてビタミンを、どれだけ取ると体にいいのか、あるいは悪いのか、その手のことは、確固たることは言えません。いわゆる疫学的な調査で、効果があるとか害があるとか言われるわけですが、”疫学的な調査”というのは、”あてにならないこと”の代名詞のようなもので。なぜなら、人それぞれ体質も生活習慣も違うので、きれいなデータが出ることはめったに無く、解釈の仕方で何とでもなるからです。タバコに害はない、という結論だって出せるくらいで。
なので、ある種の宗教ですが、私は一応信じてみて(自分なりの根拠はあるんですが)、自らで生体実験を行っています。結果は数十年後に出るのかな? 短期的には、具合が良いと思っています。
コエンザイムQ10は、最近の流行なので、先日ちょっと試しに買ってみたところ、妻が気に入ったようなので、継続して買っています。これも、日本で買うと結構高いです。ただ、実はQ10の原末は日本製が独占しているので、いわば逆輸入なのでした。なんか無駄な気が…
日本で売られている高価なQ10錠は、吸収を高めるための特殊な処理(水溶性とか…)を施していることをうたったものもあります。額面通りの効果があるのかどうかは、客観的なデータがあるわけではないので、謎だと言えます。何かにつけ、何が正しいのか分からないのがサプリメントの世界です。
そうよね〜〜。サプリのうたい文句もかなり怪しげだけれど、化粧品も同じ。先日見た広告には「3D立体効果」って明記されてました〜。一体どうな顔に???
投稿情報: チアキ♪ | 2005年2 月 2日 (水) 17:43
そもそも「3D立体」ってのが「馬から落馬」みたいなもんだしなー。
投稿情報: トヲル | 2005年2 月 3日 (木) 01:11